CLIENT VOICE 02

大切なのは主体性。
自分の想いも周りの想いも大切に

一人称で「こうなりたい」「こうやりたい」と
想える人が変わっていけると、
改めて気づいた。

PROFILE 株式会社日立システムズ 部長代理 城戸崎 新治 様 KOERU Change Leader Lab. (参加期間:2017年10月〜2018年3月)

日立グループのITサービス企業。2011年10月に日立グループの会社同士が合併して誕生。

現在のお仕事や役割について

現在仕事においてどのような役割を担っていらっしゃいますか。

CSR本部コーポレート・コミュニケーション部に所属しています。CSR本部にはコーポレート・コミュニケーション部、法務コンプライアンス部、輸出管理部、情報セキュリティセンタの4つの部があり、CSR経営の推進による企業ブランド価値向上をミッションとしています。

私が所属するコーポレート・コミュニケーション部では、広報、宣伝、ブランドマネジメント、CSR、社会貢献、環境、UX(ユーザーエクスペリエンス)、プロモーション、デジタルマーケティングなどの業務を行っています。その中で私の役割は、会社全体のブランドマネジメントと企業宣伝を担当し企業ブランド価値を向上させていくことです。

このプログラムの終了時点(2018年3月)で、「自部署を変革し新しい組織・体制を創る」というお話しをされていました。その後の活動を通じて現在はどのように感じていますか。

まず、なぜ自分の所属するコーポレート・コミュニケーション部を変革し新しい組織・体制を創ろうと思ったのか、ということからお話しさせてください。もともとこのプログラムに参加する前は自らの仕事を通じて「稼げる会社になることに貢献したい」と思っていました。私はブランド・宣伝活動を担当していますので、直接的に稼ぐ部署ではありません。

そこで、稼ぐことに貢献するための武器が欲しいと思いました。社内を見渡すと、営業統括本部 営業プロモーション支援部という約20名の部があり、UXやプロモーション、デジタルマーケティングという強い武器を持っている。私が担当しているブランド・宣伝活動と営業プロモーション支援部、その先にいる営業員を結び付けることができれば、これまで以上に稼げるようになるのではないかと思いました。

もちろん私一人だけで発案して進めたわけではありません。当時の上長や営業プロモーション支援部のメンバーと2017年の夏頃からこのような話をするようになりました。そして、2017年10月にスタートするこのプログラムに参加することになりました。

KOERU Change Leader Lab.
プログラムについて

このプログラムに参加されて、ご自身に変化はありましたか。

参加者の皆さんと「なぜ働くのか」ということをディスカッションしていた時に、皆さんからは「稼いで株主に還元する」とか「自分の給与を得る」などのお話は少ししか出なくて、「社会に貢献したい」とか「社会の課題を解決したい」とか、そういう事をメインにお話しされていました。それを伺って、もしかしたら私がめざしていることは、最終目標が少し違うのかもしれないと気付いたのです。稼げる会社になったその先に、じゃあ何があるんだろうと。その時このプログラムの中でワークシートに書いたのは「今以上に社会課題を解決できる会社にしたい。」ということでした。そのためには何をしたらいいのかということを考えた時に、“稼ぐ”ということは手段として間違っていないと思ったので、「自部署を変革する」という方向性は変えませんでしたが、置かれている状況の見方やゴール設定を見直しました。

例えば、それまでは「稼ぐためのプロモーション機能強化」などの会社の外側ばかりに目が行っていましたが、インナーブランディングの方にもできることがあるかもしれないと考えるようになりました。営業プロモーション支援部には営業員がお客さまにご提案する際の資料作成支援をする、UXチームがあります。お客さまの課題の本質は何で、どこに着目してどうやって解決するのか、お客さまに提供する価値は何なのかを突き詰めるメンバーです。私はこのチームが担当している業務の本質はブランドそのものであり、私がやっているインナーブランディング活動にUXチームの知恵やノウハウを入れると、従業員の行動を変革するための新しい施策ができるんじゃないかと思ったのです。そこで、新組織の目標には、「コミュニケーション機能強化」に加えて、当社の「日立システムズWay(理念・ビジョン、経営の仕組み)にUXの視点を導入する」ということを2本目の柱にしました。さらに、日立システムズグループは海外企業のM&Aもあり、従業員18,000人を超える規模(2018年3月末時点)になっているため「ガバナンスの強化」も加えました。この3本柱でやりましょうとみんなで考え、2018年4月にこれらを実現する新組織を作ることができました。

新組織発足後ももちろん順風満帆ではなく部内で衝突がありました。それぞれがやってきた業務への自負や想いがあり、立ち位置が違うので見え方が違う。どちらが良い、悪いという事ではないのですが、想いがある分お互い強く言いすぎてしまったり、相手のことが理解できなかったり。自分の範囲はここまでと限定しないで、お互いのことを理解しあいながらもっとこういう風にやっていこうという働きかけをこの半年でやってきた結果、ゴールイメージを共有することができてきました。我々がめざしているところは、企業ブランド価値を向上することにより社会から選ばれる存在になっていくこと。そのために従業員のマインドを向上し、お客さまにとって最適なサービスが提供され、お客さまの現場のデジタライゼーションが推進されること。このゴールに向かって何をやっていくのかを整理できてきました。

このプログラムに参加されて、どのようなことが印象に残っていますか

色々な会社の人と会って深い話ができるのが面白かったですね。EGAKUも面白かったのですが、なかなか自分の素直な想いを表現できず、描くことがすごく苦しかったです。実は当社が2011年に合併した際にも社内ワークショップでEGAKUをやったのですが、その時は簡単に描けました。今思うと、当時は自分の立場が管理職じゃなかったということや、合併業務は大変だったが、やるべきことが明確だったので突き進めばよかったということもあるかもしれません。今は職位も上がり、やれる範囲も広がっています。社内で提案して認められればなんでもできるのですが、逆に言えば何を提案すべきか熟考することが求められる状況でもあります。(このプログラムに参加をしていた)ちょうど一年前は、今よりももっとクヨクヨと悩んでいた時期でもありました。

他にも、最初に事務局から「このプログラムでは皆さんには何も教えません。自分で考えましょう」と突き放されたことがとても印象に残っています。一般的な研修では、カリキュラムと学ぶ内容が事前に分かると思うのですが、このプログラムは何が起きるか全くわからない。毎回謎解きのようになってるようにも感じ、私は面白かったのですが、それが居心地が悪いと思っている参加者もいました。このプログラムに参加したら自分は変われるんじゃないか、何とかなるんじゃないかと漠然と考えて参加しても、残念ながら何ともならないプログラムです。結局大切なのはそれぞれの主体性ですよね。「こうなりたい」「こうやりたい」と強く想っている人の後押しをする-そんなプログラムだと思います。会社の中でも、「従業員がチャレンジできるように」というお題目のもと、評価制度を変えたり、表彰制度を作ったりという仕組みや仕掛けを考えますが、これらは補助的なものだと思います。大切なのは、一人ひとりが「そうだよね」、「これがやりたいよね」と一人称で思えるかどうかですので、当社の日立システムズWayもそうありたいと思っています。

EGAKUで創られた作品はご覧になっていますか。

このプログラムで描いたアートですが、最後に描いた「つながっているという実感」という作品を今も自宅の目につくところに飾っています。このプログラムで学んだ「振り返りの型」(行動の定着方法)のひとつとして、毎日これを観て、自分の当時の想いを忘れないようにしています。余談ですが、このプログラムが終わってからアートを使って私の想いを妻に説明したところ、私の仕事でのポジションや悩みをさらに理解してくれて、より強い味方が増えました。家庭円満にもいいツールかもしれません(笑)。

これから挑戦したいこと

今どのようなことに取り組んでいますか。
現在または今後、挑戦していきたいことについて教えてください。

2018年4月に皆でスタートした組織が思い描いた動きができるという手ごたえがようやく持てたので、まずは目の前のことを着実にやっていきたいと思います。そして、今は現在の中期経営計画の達成と次の計画を考える時期ですので、今後日立グループ・日立システムズグループを巻き込みながらどういう方針で進めていくのかを皆で考えていきたいです。

また、日立グループの中にTeam Sunrise(チームサンライズ)という、1,000名規模のメンバーを擁す自主的な勉強会組織があります。ここ数年、日立システムズの幹事役を私が担当しているのですが、ここでの業務外の人脈と組織をつなげて業務に絡めていきたいと思っています。これまでの小さな成功例としては、私が担当している仙台での東日本大震災復興支援イベントにTeam Sunriseで知り合ったロボットのエンジニアの方に来てもらって一緒に活動をしました。こういう感覚や感性、ノウハウを社内に持ち込んだり、逆に他の日立グループメンバーに当社メンバーが貢献したりすることにより、新しい価値を生み出すことができたら面白いんじゃないかなと思っています。

Team Sunrise : https://www.facebook.com/team.sunrise.global/

※掲載情報は2018年11月末時点